PreTNFとは、記述の面倒なTNFの雛形を生成するため、通常のテキストファイルに記号を埋め込むことにより、 ある程度TNFの生成を自動化するための記述方法です。
TNFに比べて遙かに簡易的ですが、これだけでも殆ど用が足りると思います。
(細かい調整はTNFに変換してから行うことになりますが)
威沙のメニューから『変換>テキスト→TNF変換』を選んでください。
なお、拡張子はtxtであることが前提となっています。
生成後のファイルは『ファイル名.tnf』となり、特に指定しなければ、元のファイルと同じ場所に格納されます。
<title>タイトル</title><!-- タイトル --> <volume>サブタイトル・巻数など</volume><!-- サブタイトル --> <writer>作者名</writer><!-- 筆者 --> <url>http://dokozono.xx/</url><!-- 作者のURL --> <mail>dareka\@dokozono.xx</mail><!-- 作者のメールアドレス --> <circle>サークル名</circle><!-- サークル名 --> <illustrator>イラスト担当</illustrator><!-- イラストレータ --> <iurl>http://dokozono.xx/</iurl><!-- イラストレータのURL --> <imail>illustration\@dokozono.xx</imail><!-- イラストレータアドレス --> <thanks>協力者1</thanks><!-- 協力者 --> <thanks>協力者2</thanks><!-- 協力者 --> <thanks>協力者3</thanks><!-- 協力者 --> <edition>2009年 5月 6日 初版 </edition><!-- 改訂履歴 --> <edition>2009年 5月 7日 1版 </edition><!-- 改訂履歴 --> <edition>2009年 5月 8日 2版 </edition><!-- 改訂履歴 -->
TNFの先頭には、著作者等のデータを記述するヘッダ部が生成されます。
後述の指定が行われていない場合は、タイトル・作者名もデフォルトの文字列が入ります。
必要に応じてこの記述を修正してください。
アルファベット(正確には半角文字)は自動的に<alphabet>タグに囲まれます。
ただし、この機能はいずれ廃止予定です。
(現在の実装では、TNF処理時にアルファベットを自動処理出来るようになっているためです)
改行は自動的に<br/>に変換されます。
[ルビベース文字列|ルビ文字] [ルビベース文字]
<rubymap base="ルビベース文字" text="ルビ文字" render="every" /> ※ 『<rubymap>はファイルの頭の方に配置されます』 <ruby>ルビベース文字</ruby>
ルビ処理は、通常<rubymap>と<ruby>に分離されます。
ただし、ルビ文字を指定せずにルビ指定を行うと、<ruby>〜</ruby>だけが配置されます。
これは以前同じベース文字でruby定義を行っていれば、以降はその設定を引き継ぐようになっている為です。
なお、『ベース文字が一緒でルビが違う』ものが含まれた場合は、完全な処理が出来ないため、 以下のようなメッセージがTNFファイルに記述されますので、注意してください。
<!--****注意:ルビが不一致のルビベース文字列が重複存在しています。****--> <!--**** 重複マップはベース文字に番号が付加されています。 ****-->
また、ルビ指定のみだけで、ルビ情報が一つもない(マップされていない)場合も、 以下のようなメッセージがTNFファイルに記述されます。
<!--****注意:ルビが空のマップが存在しています。 ****--> <!--**** ルビのtextを記載してください。 ****-->
Tokimi.confを設定変更することによりrubymapを行わない(すべてのルビが<ruby text="ルビ文字">ルビベース文字</ruby>の形式) ことも可能ですが、通常はこちらで使用するようにお願いします。
■ 変換前 [命|みこと] [命] 命
■ 変換後 <rubymap base="命" text="みこと" render="every" /> <ruby>命</ruby><br/> <br/> <ruby>命</ruby><br/> <br/> 命<br/>
"傍点付与対象文字列"
<stress>傍点付与対象文字列</stress>
圏点タグ<stress>に変換します。
■ 変換前 "これは強調の表現方法"
■ 変換後 <stress>これは強調の表現方法</stress>
'傍線付与対象文字列'
<sideline type="line">傍線付与対象文字列</sideline>
傍線タグ<sideline>に変換します。なお、typeを変更すると二重線・波線などに変更できます。
■ 変換前 '傍線'
■ 変換前 <sideline type="line">傍線</sideline>
;強調対象文字列
<font size="10">強調対象文字列</font>
効果音や強調したい表現について、fontタグによる大きさ変更を行います。
なお、;(セミコロン)は行頭にあることが変換条件となっております。
また、デフォルトの大きさを変更したい場合は、Tokimi.confの『T2N_Strong』を変更すれば可能です。
■ 変換前 ; どっかーーん……
■ 変換後 <font size="10"> どっかーーん……</font>
-タイトル
<title>タイトル</title><!-- タイトル -->
タイトルを定義する<title>タグに変換します。(位置的にはヘッダ情報へ埋め込まれます)
なお、-(マイナス)は行頭にあることが変換条件となっています。
この指定がない場合にはデフォルトで『タイトル』と記述されたTNFが生成されます。
■ 変換前 -夢の残照
■ 変換後 <title>夢の残照</title><!-- タイトル -->
+著者名
<writer>著者名</writer><!-- 筆者 -->
著者名を設定する<writer>タグに置き換えます。(位置的にはヘッダ情報へ埋め込まれます)
なお、+(プラス)は行頭にあることが変換条件となっております。
この指定がない場合にはデフォルトで『作者名』と記述されたTNFが生成されます。
■ 変換前 +風野旅人
■ 変換後 <writer>風野旅人</writer><!-- 筆者 -->
*ページタイトル
<font size="12">ページタイトル</font><page_title>ページタイトル</page_title>
指定した文字列をページタイトルとして扱い、拡大文字に置き換え、ページタイトル設定タグ<page_title>を展開します。 主に章の始まりに使用することになります。
なお、*(アスタリスク)は行頭にあることが変換条件となっております。
また、デフォルトの大きさを変更したい場合は、Tokimi.confの『T2N_PageTitle』を変更すれば可能です。
■ 変換前 *第一話 空に舞うもの
■ 変換後 <font size="12">第一話 空に舞うもの</font><page_title>第一話 空に舞うもの</page_title>
%目次表出文字列
<index>目次表出文字列</index>
指定した文字列を目次情報として扱い、目次タグ<index>に変換します。
なお、%(パーセント)は行頭にあることが変換条件となっています。
前述の*と組み合わせて使用することが多いと思います。
■ 変換前 %第一話 空に舞うもの
■ 変換後 <index>第一話 空に舞うもの</index>
:
<newpage/>
改頁を行うタグ<newpage/>に置き換え、以降を改頁します。
なお、:(コロン)は行頭にあることが変換条件となっています。
―
<strike type="single"> </strike>
ダッシュ文字『―』はフォントによって連結されない(文字と文字の間に隙間がある)ものがあり、この場合見栄えが非常に悪いため、
取消線処理を流用し、ダッシュ文字を実現しています。
(標準添付しているIPAフォントはこの傾向があります)
ただし、フォントによってはこの処理が不要となるため、Tokimi.confの『T2N_DashChangeON』を0にすることにより、 この処理を行わないようにすることが出来ます。
!コメントアウト
<!-- コメントアウト -->
記述内容をコメントアウトし、PDF生成時に無視されるようにします。
なお、!(エクスクラメーションマーク)は行頭にあることが変換条件となっております。
■ 変換前 !これは本文には載せられない罵詈雑言
■ 変換後 <!-- これは本文には載せられない罵詈雑言 -->
!? !! ?! !? !! ?!
<double>!?</double> <double>!!</double> <double>?!</double> <double>!?</double> <double>!!</double> <double>?!</double>
感嘆符の連続をいわゆる縦中横に変換する<double>タグに置き換えます。
■ 変換前 これは……シナリオライターからの挑戦か……!?
■ 変換後 これは……シナリオライターからの挑戦か……<double>!?</double>